-
学習指導要領の制約と「はどめ規定」により、性教育の内容が不十分
-
教育内容の偏りと包括的性教育の不足
-
教員の負担と専門性の課題
-
保護者や地域社会の理解不足
-
いじめ・不登校・性被害・性加害・性トラブルの増加
-
知識がない事による友達間のトラブルの増加
日本の性教育はまだまだ発展途上です。特に子どもたちに必要な性に関する知識は、学校や家庭で語られることが少なく、結果的に不安や誤解を生む要因になっています。このページでは、なぜ性教育が今必要であるのか、そしてどのようにアプローチすべきかを考えていきます。
2. 親として知っておくべきこと
子どもの性教育の重要性とそのアプローチ
-
Point 01
保護者の役割の認識保護者は子どもの性教育において重要な役割を担っています。性についてのオープンな対話を促進することで、子どもは安心して質問ができ、正しい情報を得ることができるのです。保護者自身が自分の感情や価値観を見つめ直し、積極的に学ぶ姿勢が必要です。また、自らの知識を深めることで、子どもの疑問に答えられるよう準備を整えましょう。 -
Point 02
性教育の接し方性教育に対して恥やタブー感を持たないことが大切です。子どもが気になること、知りたいことを自然に話しやすい環境を整えることから始めましょう。小さな疑問でもきちんと受け止め、理解に導くことが、健全な性意識を育成する第一歩です。年齢に応じた知識提供を行い、子どもたちが自分の体について知識を持ち、自分を大切にできるようなサポートを心がけます。 -
Point 03
支え合うコミュニティの形成性教育は家庭だけでなく、学校や地域社会全体で支え合うことが求められます。保護者同士で交流し、情報を共有することで、より多くの知識を得ることができます。また、教育者とも連携し、学校での性教育の動向を把握することが重要です。このコミュニティの形成によって、子どもたちが安全に成長できる環境が整っていきます。

この授業では、小学生が「自分のこころとからだ」について学び、自分自身を大切にする感覚を育みます。また、相手を思いやる気持ちや、対等で安心できる関係性の築き方も学びます。自分の「好き」や「嫌い」、心地よいことやイヤなことを整理し、相手に伝える練習を通じて、自己理解と自己表現の力を育てていきます。ワークでは、自分の取扱説明書=「自分のトリセツ」を作成し、自分らしく生きるための土台をつくります。
ただ話を聞くというだけでなく、
体を動かして自分のからだの感覚を感じてみるだったり、
友達との対等な関係性を築くためには「NO」と言えること、
「NO」を受け入れることをワークショップを通して学びます。
受け身の授業ではなく、体感型の授業をおこなうため、
子ども達も最初から最後まで積極的に授業に参加しています。
4. 授業の感想
●ぼくは自分の「イヤなこと」をちゃんと言ってもいいんだとわかって、すごく安心しました。これから友だちとももっと仲
よくできそうです。おうちの人にも話してみたいです。
●自分のからだが大切なんだってことを初めてちゃんと考えました。これからはむりにさわられたとき、「やめて」って言え
るようになりたいと思いました。
●わたしは「好き」と「きらい」があいまいだったけど、このワークで気持ちを整理できました。ちゃんとことばで伝えるこ
とも大事なんだなと思いました。
●「自分のトリセツ」を書くのが楽しかったです。友だちのことももっと知りたくなりました。これからは、相手の気持ちも
大切にしたいと思います。
●心って目に見えないけど、大事にしないといけないんだと気づきました。からだのこともくわしく知れて、ぼくは前より自
分のことが好きになった気がします。
●僕は学校にずっと行けなかったけど、「自分の気持ちは言わなきゃ伝わらない」「知らなきゃ伝えられない」と言われて
勇気を出してクラスのみんなに自分の気持ちを伝えたいと思いました。思ってるだけだと自分の感情や思いはないのと
同然なんだなと分かりました。
●「いや」って言えなくて無理してたこともあったけど、それは対等じゃないんだなって分かりました。自分にとって本当に
大切な友達なら「いや」っていうことも大事なんだと知りました。
皆さんは今の日本の子ども達の現状を知っていますか?
ユネスコが発表する「幸福度」調査では、
身体的幸福度は48カ国中、日本は1位。
しかし、精神的幸福度は48カ国中47位(ワースト2位)。
また、子どもの死因1位は「自殺」となっています。
SNSの普及や核家族化も進み、子ども達の状況はより大きく変わっており、
性被害や性犯罪に巻き込まれる件数、性感染症や望まない妊娠をする子ども右肩上がりで増加しています。
私たちが子ども達に性教育を伝えていく中で 「みんなは自分の事が好きですか?」「自分のことを大事にしていますか?」と聞くと、 ほとんどの子ども達が「自分が嫌い」「どうやって大事にしていいか分からない」 「大事だと思えない」という声をたくさん聞きます。 日本は平和で物質的にも恵まれている中で、 「幸せだと感じられない心」を育めていないことにとても危機感を感じています。
皆さんは、自分のお子様に、また周りにいる子ども達に
「自分を大切にできる子に育ってほしい」と思いますか?
自分のことを大切にできる子に育てるために、
子どもに何を伝えていますか?
「自分を大事にしてね」と言う大人は多いけれど「どうやって自分を大事にするのか」を具体的に話せる大人は多くありません。
私たちは性教育を通して「自分のココロを大切にする方法」と「自分のからだを大事にする方法」を
子ども達に伝えています。
私たちの講演を聞いて、 「初めて自分の事を大事だと思えた」「今までここまで教えてくれる大人がいなかったからとても勉強になった」 「これから自分を大事にしていこうと思った」という声をたくさん頂きます。
性教育は、妊娠・出産・避妊・セックスのことだけではありません。私たちが伝えている性教育は
いのち、健康、生き方、権利、コミュニケーションなど
「生きていく上で必要な土台」になります。
1人でも多くの子どもたちに、
自分のことを大切な存在なんだと気づき、
未来に希望が持てる授業を届けたいと思っています。